眼球越しの私の世カイ

自分越しの「世カイ」の話

ロンドンに行ってきた話~1日目~

2月の2日から5日にかけて、イギリスのロンドンに行ってきました。

早いもので、僕がヨーロッパにいるのも、もう残り1ヶ月に差し迫ってきました。

そう言う焦りもあって、週末は旅行ラッシュというか、どこかに出かけようと、そういうことです。

 

今回ロンドンに行くことを決めたのは、一つに、高校時代の友人がいたこと(友達と話せるし案内してくれるし宿代浮くしなんかエモいし最高やん)、もう一つに、ちゃんと英語圏の国に行った経験がなかったことです。(唯一訪れたことがあるのはサイパンですが、日本語を話せる人がうじゃうじゃいました)

 

英語というぐらいだから、英国行っときゃいいでしょ、そんな感じの安易な発想です。

とはいえ英国人の英語はめっちゃ聞き取りづらいです。それは以前通っていた語学学校のクラスメイトのロンドンっ子と話していて痛感していました。

早いし、なんかクセがすごい。クセがすごい。

千鳥のノブみたいな語り口調を使えばウケると思ってる人が一定数存在していた日本は今どうですか?金属バットの西成語がトレンドでおまっか?

まあよろしいがな。

 

2月の2日から5日と、冒頭で書きはしましたが、移動手段は飛行機、しかもそのフライトはいずれも朝早い時刻のものだったので、この旅行記は2月1日から始まります。

 

フライトの時刻は2月2日の朝6:50とかやったかな。ボーディングタイムは6:30ぐらいでした。

なんでかはよくわからないですけど国際線ならだいたいフライトの2時間前、国内線なら1時間前には空港についておくべきというのが世の中の旅行者たちのセオリーです。つまり、この日は5時ぐらいには空港にいるべきだということでした。

とはいえ一度寝て、まだほとんど夜というような早朝に目を覚まして空港に向かう自信は微塵もなかったので(僕という人間は本調子でいるためには10時間睡眠を要する高燃費人間なんです)、前日の夜から準備をして、2月1日を引きずったままデュッセルドルフ空港にいき、空港泊をしました。寝てないですけど。だからなんの問題もなく荷物検査もボーディングもクリアしてスムーズに飛行機に乗れました。

 

で、ついたのがロンドン・ヒースロー空港です。

ドイツとの時差1時間、フライト時間も1時間ちょっとだったので到着時間は朝7:10。

機内でせめてもがな掴み取った1時間の睡眠もなかったことにされたような気分。

ロンドンの第一印象は「寒い」。気温が低い上、風が冷たい。
次に印象に残ったのは、両替所で感じた、通貨のダサさと分かりにくさ。

ユーロ紙幣と張り合うおもちゃ感。ユーロ貨幣を遥かに凌駕する分かりにくさ。

20ペンスの方が10ペンスより小さいんかい。

個人的に、「円」って、お金としての見た目が最も厳かで説得力あるというか、ありがたみを感じます。まあその分生々しくていやらしくも見えるんですけど。

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どうでもいいこと書きすぎなんでどんどん行きます。

ロンドンヒースローからロンドン市内までピカデリーラインという地下鉄で約1時間。(この電車の車両が恐ろしく狭くて窮屈。ふと顔を上げるとイギリス人ってみんな意外と小さい。)

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友達が住んでいる最寄駅がかの有名なキングストン駅です。

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ピンとこない人は童心に帰ってハリーポッターを読み直しましょう。

9 3/4線ホーム入り口では、壁に半分埋まったカートと写真を撮るためだけに、ユニバのアトラクションばりに人が並んでました。

 

友達と合流してとりあえず朝食。

 

駅を出て友人の家に向かうまでの道中で気が付いたことは、信号無視がすごいこと。

赤信号みんなで渡れば怖くない」ってやつ、たまに耳にしますけど、この景色を見た瞬間あれはイギリス人に対する皮肉だったのかと思うほどの見事な横断でした。

 

さあ荷物を解いて、まず向かったのは、ナショナルギャラリーという美術館、のすぐ近くのドーバーストリートマーケットロンドン。

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コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)のデザイナー川久保玲ディレクションするセレクトショップで、その本店こそがここロンドンのものです。

楽しかったですねー。なんか日本人ってブランド志向が強くてミーハーだから高いものは高い、それでも買う。ってイメージありますけど、ヨーロッパは若干、物質主義的なところもあるので(特にドイツ人、ミニマリズムとかノームコアとか好きな人口多い気がする。個人的な意見ですけど)経済活動の中で需要を生み出せなかったブランド品はどんどんアウトレット価格になるし、セール品として叩き売られる。

思い違いかもしれないですけど。

まあとにかく楽しかったです。服の美術館、ドーバー

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次にその足でナショナルギャラリーへ。

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イギリスの国立美術館は基本的に入館料は無料なので、常設展を回るだけならとてもお得です。ただ、なんだか密度が高く、順路なんてものは存在しないので、見辛い上疲れる。ゆえに一貫した感想は持ちにくい、気がします。

正直ここではっきり覚えているのは数枚のゴッホとモネの池ぐらいです。

それから、名画とともに自撮りをかます滑稽なアジア人たち。

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多分、とてもいい美術館ではありましたけど(なんせ3日かけて膨大な数の絵を見たので)。

 

橋を渡り、テムズ川沿いを歩き、次に足を踏み入れたのは、テートモダン。

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20世紀以降のアート作品が集まった近現代美術館です。

目玉はピカソとダリ、だと思われます。面白かったですよ。

今僕が住んでいるドイツデュッセルドルフの芸大卒、ゲルハルトリヒターの絵のみが飾られた一部屋があったり、今まで見たどの作品よりも暗くて巨大なモネの睡蓮があったり、大掛かりなインスタレーションがあったり。あと、展望台もあって、ここからテムズ川を含むロンドンの町並みを見下ろすことができます。

ちなみに「ロンドンといえば」のビッグベンは修理中のようで、四方を綺麗に足場で囲まれて、さながら「灰色の楼閣」といったような風貌でした。つまり全くロンドン的ではありませんでした。ロンドンに対して、なんでもあるけどつかみどころのないゴチャッとした雰囲気だと思ったのは、ビッグベンの修理、これゆえかもしれません。

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テートモダンを後にして、昼食を求め中華街に行きました。

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イギリスの飯はまずい、その覚悟はあっさり無意味なものになりました。

決して飯がうまかったわけではないです。人が多すぎて「イギリスの飯」を食うに至らなかったんです。一緒にいた友達曰く、「4ヶ月ここにいるけど今日ほど人が多い日はなかった。」ということらしいです。

しばらく中華街をうろついて、結局仕方なくマクドにいって(流石に美味いもまずいもない、全世界共通の味)昼食を済ませました。久しぶりにあった高校時代の同級生との昼飯がロンドンに来てなおマクドっていうのは、それはそれで粋です。

 

次、V&A博物館。正式名称ヴィクトリアアンドアルバート博物館。

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芸術とデザインを主に、3000年あまりに及ぶ世界文明の遺物が蒐集されている博物館。

その内容は、陶磁器、家具、ガラス細工、衣類、写真、金属、宝石、絵画、彫刻、、、

 と、多岐にわたっていて、まさに「博物館」という感じ。

しかも僕が向かったその日から、Diorの特別展が開かれており、クリスチャンディオール自信のルーツからブランドの歴史、各年代、各ディレクターのコレクションの現物、などを目にすることができる特別展示会が行われてました(これは有料)。

で、チケットを買おうと思ったら、今日の分は売り切れ。(内心疲れていたのでまあ明日でいいやって感じ。)翌日の11時からのチケットを購入してそこは去りました。

 

それから、そこそこ有名らしい百貨店みたいなところに行って靴や服を見ました。(友達が靴を買っていました)

イギリスには有名なファッション系の大学も数多くありますが、何より街がそういった若い世代のデザイナーやブランドを持ち上げている感じがします。

ネット上でしか見たことのなかった新進気鋭のブランドの数々が多数、それも一箇所にあるという状況が、あーなんかすごい街なんやな、と思いました。

 

疲れ切ってロンドンバスの二階。

高三のクラス初日、名前順という指定席で前後の席に座ってたヤ行の苗字の友達。今ロンドンバスの二階で疲れ切って隣に座ってる、なんかエモ。

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ロンドン初日の晩御飯はインド料理でした。

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というのも、かつてイギリスが統治下に置いていたインドと香港発祥のご飯は割と美味しいと聞いていたので。

普通でした。ロンドンでの晩御飯にしては安かったし。

仮にここで暮らせと言われても死にはしないかなと思える一要素にはなりうる。

 

帰り際にスーパーに寄ってコーラを買おうと思ったのですが、なんか普通のコーラが小さい。

不思議に思って友人に聞くと、イギリスにはシュガータックスなるものがあるらしく、それで、隣に並ぶダイエットコーラと値段を釣り合わせようと思うとサイズを小さくするしかないということらしいです。

 

友達の寮の庭には白く、透き通った綺麗な毛並みを持つ猫がいました。住人に可愛がられているみたいです。

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ドイツの街中では犬はよく見かけますけど、猫は室内での飼育が徹底されていて、なかなかお目にかかれません。野良猫なんか本当にほとんどいません。

バイト先の人によると、ドイツには犬の死刑制度すら存在するらしいです。(調べたところ、正確には市民に危害を与える可能性がある場合警察官が射殺する規定が存在するということのようです。

ほんまかいなって感じですけど、まあそれくらい欧米は動物の管理に徹底しているので、猫を見る、触れる、っていうのがすごく久しぶりで、変な気分でした。

 

長くなりそうな上飽きそうなので、日毎に記事にします。1日目はこんな感じでした。次は2日目です、また次回の記事もよかったらどうぞ。